サンドブラスト加工とは
サンドブラスト加工とは、彫刻しない部分にマスキングをして素材の上から砂や研磨剤を吹き付ける加工方法です。弊社ではガラスや石製の素材に加工する方法として主に使用しております。サンドブラスト加工の手順を簡単にご紹介いたします。
①まず最初に版(一面につき一枚)を作製します。
②版を素材にしっかりと貼り付けます。
③表面に砂を吹き付け彫っていきます。
④マスキングをはがして綺麗に拭き取ります。
⑤最終チェックをして完成!
全て手作業で行っているため大変手間はかかりますが、比較的くっきりと白く文字やマークを彫ることができます。
サンドブラスト加工できる文字の大きさやデータ作製について
約2~3mm角程度の文字も加工が可能になりましたが、2~3mm角程度の文字では画数の多い漢字や明朝体などメリハリのある書体を使用したりするとつぶれたり文字が薄くなったりすることがあります。お客様ご自身で「デザインされたい」という方からよく文字の大きさのお問合せがありますが、上記のような極小文字をを入れる場合は書体をゴシックなど文字の太さが変わらない書体をおすすめします。文字やマークを逆彫りで残すデータの場合は上記のサイズでは作製いたしかねますので充分な大きさを確保してください。また、ベタ面が広がっているデータは手作業で彫刻しているためムラが出やすい場合がありますのでご了承ください。
写真の加工について
サンドブラストではドットのデータに変換してドットの密度によって濃い薄いを作り画像にします。不可能ではありませんが、3段階程度(濃い・普通・薄い)で表現できる程度の写真までなら問題なく加工できますが、それ以上の複雑なものは表現しにくいため例えば2Dレーザー彫刻など他の方法を利用した方がよいでしょう。写真画像のデータ変換は別途御見積の対象となる場合がありますのでぜひ事前にご相談いただければ幸いです。
後日加工と追加加工
表彰を行ってから加工を行いたいとのご要望がよくあります。何も彫刻せずに後で全ての加工を行う「後日加工」と賞名や本文などを先に彫刻し後で名入れ加工のみ行う「追加加工」の2種類の方法があります。「追加加工」に関しては加工を二度行うことになりますので追加加工代が別途発生いたします。
基本的に表彰式でご使用になられたものですので、返品はお受けできません。もし万が一最初に納品させていただいた賞品に傷や欠けがある場合は到着してから3日以内にご連絡をいただきますようお願いいたします。ご連絡がない場合はご使用になられた後でのご返却時に傷や欠けが判明しても有償でのご交換となりますので取り扱いにはご注意ください。
色入れをする方法
サンドブラスト彫刻をしたところに色入れをする方法としては彫刻した場所にラッカーで色入れする方法があります。少し彫った程度ではうまく色が入りませんので深く彫る必要があり、比較的単純なデータであることが第一条件です。何色も分けて色入れされたい場合は色入れしないデータや他の色が入るデータとの距離が近いと拭き取る際に混ざってしまいますのでできるだけ離した方がよいです。WINではサンドブラスト加工したところへの色入れは簡易に行っている方法ですので特色はお受けいたしかねますが、もし会社のロゴマークなどで厳密な色指定があったり多色であったりする場合は印刷など別の方法をおすすめします。ご希望の場合はぜひデータやイメージをご用意の上ご相談ください。