Back

2022-06-08 18:01:16

父との思い出

確か小学4年生のころ

そのころ両親は働いていて日中はずっと家にいなかった

ある日私が風邪で熱を出して学校を休んだ日。

その日も両親は仕事でいなかった。

 

仕方がないから一人で寝ていた。

そしたら昼過ぎに父が突然帰ってきた。

 

寝ていた私に本を買ってきてくれたのだ

 

その本のタイトルが「あぁ、無情」

本を私に渡すとすぐにまた会社に戻っていった

 

私は退屈だったのですぐにその本を読んだ。

今でも鮮明に覚えている。

とてもいいお話だった。

今でも私が好きな本の一つに入っている。

 

父は何かにつけて本を買ってきてくれた

「アンナカレーニナ」

「若草物語」

 

子どものころほとんど家にいなかった父なので

あまり会話をした思い出もないのだが

本だけはとてもよく覚えている。

父は何を思って本を選んできてくれたのだろうか?

 

今92を迎えて穏やかな日々を送っている父。

ゆっくり流れる時間の中で何を思っているのだろうか?

 

そんな父に贈る感謝状。

今までの家族への功績は書ききれないかもしれない